「楽」は楽しい

書きたいトピックスが
なんだかたくさんああります。

本当は、もうそこまできている梅雨のこと、
そして熱中症について書くつもりでしたが、
その前の前の前の前ぐらいに書こうと思っていたことが
うかびあがってきたので、そっちを先に書きますね。

自粛期間中にはじめたことのひとつに
散歩があります。

散歩って、よくよく考えるとこれまで
あまりしてこなかったんですね。
スーパーに行くのに自転車じゃなくて歩いていく、
みたいなことはありましたが、
「ただ歩くために歩く」というのが
なかなかできなかった。
(キッチンに行って帰ってくる間に、
2、3個用事を済ませたいタイプ、、、)

でも自粛となって、時間がゆるやかに流れはじめると、
1日ワンタスク、みたいなペースに、自然となっていきました。
スーパーに行くのも、散歩するのも、
ちょっとしたイベント感。

近頃は、
「散歩の終盤にベンチを見つけてしばし本を読む」
のがお気に入りで、
自粛前に図書館で借りた本を読んでいたら、
さっそく気になるフレーズが出てきました。

(中略)楽しくやるってのは楽にやるということさ。生まれつき
 得意なことをやるのが楽なので、それが楽しいということね。
「楽」と「楽しい」をいっしょの字で表した最初のやつは偉いね。
 わかっているね。
     『絵本を作る』(五味太郎、ブロンズ新社)より引用

絵本を作る際の心得みたいなことが
エッセイとして書き連ねてあるのですが、
そのまま仕事や人生に対する心構えとしても読めて、
図書館の本じゃなかったら、きっと赤線引きまくりです。

このなかの、
楽しくやるのは楽(ラク)にやるということ
、、、、に、なんだか引っかかります。

前回の記事で、
4月はインタビュー原稿をまとめていた、と書きましたが、
インタビュー終えて最初にするのはテープ起こし。
インタビューの音源を聴きながら、
パソコンに文字を打ちこんでいく作業で、
なかなか大変だったりします。

インタビューのなかで、わたしが何度か言っていたのは
「そんなふうにできたら楽(ラク)ですよねぇ」
という相槌です。

あらためて聴くと恥ずかしいぐらい何度も出てきて、
語彙の少ない自分にがっかりしつつ、
「人にいうことは自分にいってること」の法則からすれば
「わたし自身がラクに生きたいということだな」
というふうにも受け止めていました。

そんなとき、本の中の
五味さんのことばに出会ったのです。

「ラクにやる=たのしくやる」

そうそう、わたしはラクにたのしくやりたいんだ!
と腑に落ちました。

日頃お伝えしている、
呼吸を通じてゆるむ、ゆるめる、ということも、
「ラクにやる」ことと同義です。
ゆるんで、たのしくいきましょう!
ってことなんです。

逆にいうと、ゆるまないと、ラクにやれないと、
本当の意味で、本質の部分で「たのしむ」のは
むずかしいかもしれません。

「ラクにやれているか」「ゆるんでいるか」は、
わたし自身、ほとんどすべてのことを判断するとき、
とても役に立つ指標です。

恥ずかしいほど何度も同じことを口にしたのは、
記憶にしっかりとどめて、
五味さんのことばに出会ったとき、
しっかり受け止めるためだったのかな〜。

そう思うと、
恥ずかしいと思った自分もいとしいです!

五味さんといえば、コロナが騒がれだしたばかりのころの
あるインタビュー記事も話題になりました。
( 五味太郎さん「コロナ前は安定していた?」不安定との向き合い方 

子どもたちへのメッセージをもらうつもりが、
「そもそも、コロナ前は居心地よかった?」
と記者が逆質問され、
ぎくっとするところからはじまるという、、、、

あまりに芯を食っていて、
ザッツライトな展開にしびれまくりです。
お時間あるときにぜひ!