昨年の暮れ、
いよいよあと数日で2015年がおわる、
というころに観た映画、
「写真家ソール・ライター
急がない人生で見つけた13のこと」
会うたびにいろんな情報を教えてくれる
スタイリスト鈴木えりこさんが、
以前ブログでおすすめされていた映画です。
予告編を観たら、胸をズキュン☆
と撃ち抜かれてしまったのでした。
NYという第一線で、
有名なファッション誌で活躍されていたという、
写真家のソール・ライター。
カラー写真の先駆者といわれ、大ブレイクしていたそうですが、
80年代になると、急に一線をしりぞきます。
そして時はたち、2006年に、
ドイツのシュタイデル社という、
デザインから製本までを自社で行う出版社
(シュタイデル社のドキュメンタリー
『世界一美しい本を作る男』もめっちゃおもしろいです!)
が、ソール・ライターの作品を再発見し、
ふたたび脚光をあびることになるのですが、、、。
映画は、雑然とした、でも彼の人となりや魅力を
隅々まで感じさせる仕事部屋でのインタビューを中心に、
たんたんと流れていきます。
怒ったように話したかと思えば、
チャーミングに笑ったり、
ソール・ライターさんったら、
とっても魅力的なんです!
信念を貫いて生きてきた彼のことばは、
ひとつひとつが実感こもっていて、
太刀打ちできない強さを感じます。
予告編にも出てきますが、
このセリフはしみました、、、
「私は物事を先送りにする。急ぐ理由が分からない。
人が深刻に考えることの中には
そんなに重大ではないことが多い」
作家の村上春樹さんも、何かのご著書で、
自分は判断を先送りにして、すぐには決めない、
時間がたたないとわからないことが多いし、
わかったと思って間違ってしまうことも多いから、
というようなことをおっしゃっていたのを思い出しました。
(薄い記憶なので、ニュアンス違っていたらごめんなさい!)
本来のわたしは、
ゆっくりペースが性にあっていて、
そのほうが、かえっていろんなことがうまくいくはずなのですが、
ときどき、まわりの誰かや何かに急かされて
(それも、自分のなかの焦りを
誰かや何かに転嫁しているだけですが)、
わきめもふらず走りだすことがあります。
まさに丹田に自分がいない状態で、
そういうときに、大ミステイクをやらかすことも、、、。
ソールさんや村上さんのことばから、
自分の歩幅を知ることが、
自分を活かすことにつながるんだろうな
と思いました。
よくまわりを見渡してみれば、
すてきだなと思う人は、みんなそうしている気がする。
ほんとうは、身近な人にもたくさんお手本がいますね。
それはさておき、
ソール・ライターさんの写真が!
とってもすてきなんです、、、(うっとり)
数日前、アメリカからやっと届いた写真集を、
大事に眺めています。
*三鷹deレッスン(少人数クラス)
2/13(土)13:30〜15:00
2/28(日)13:30〜15:00
(呼吸レッスン70分、ティータイム20分)
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