声はからだの一部②

昨日のつづきです。

子どもたちに、楽器じゃなくて声(歌)で音楽を教えるという教育方法があることを知って、
そうか、声はからだであり、楽器でもあるのか!
と、限りなく新発見に近い気持ちになったのですが、
からだについては、まだまだ知らないことがたくさんあります。

たとえば、歯もそのひとつ。

いまお世話になっている歯医者さんは予防歯科に力を入れている先生で、
いろんな興味深いお話をしてくださるのですが、
知人の歯について、ある治療方法を説明してくれたなかで、
歯がのびてくる、とおっしゃったのです。

治療のくわしい仕組みはわからなかったのですが、
歯が抜ければ、すきまを埋めようとほかの歯が動いたり、倒れたりするし、
歯以外に、爪も髪の毛も、からだという生命体の一部なんですね。

ちょっと話はそれますが、
子どものころから、歯の治療や歯医者さんが苦手でした。

って、得意な人はいないと思いますが、
自業自得な部分も含め、痛い・こわい・つらい思いをたくさんした結果、
つらすぎて記憶が薄れて、トラウマになっているのも気づかないほど。
(歯医者さんや衛生士さんがいたらごめんなさい。
すばらしい方もたくさんいると思います!)

歯の治療って、悪いところを削って詰め物しますね。
時間がたって、詰め物の下にまた虫歯ができたら、さらに削って詰めて、、、、

で、最終的にどうしようもなくなったら、
歯を抜いて、義歯をつくるんだろうって思ってました。
未来の選択としては、いかに今の状態をキープして悪くなるのを防ぐかしかなくて、
今以上によくなることはないんだって。

いまお世話になっている先生は二度と歯の治療をしなくていいように、
という観点で患者さんを診てくれます。
歯の治療をストップするための方法です。

歯を削ったり抜いたりせず、よい状態にもっていく治療法を考えてもくれます。
今以上によくなる方法です。

もちろんそのためには、ブラッシング、生活習慣の改善など、
本人の努力、やる氣(本気)が何よりも必要ですが、
歯を削ったり抜いたりせずに、そんなことができるなんて!
歯って、なにかからだから分離した付属物のような、おまけのような、
「準からだ」みたいに考えていたかも、、、。

呼吸のレッスンのなかでは、座骨に触るというワークを必ずしますが、
これをすると、自分のからだのなかに、座骨があるという事実を、
しっかり認識できます。

声、歯、座骨、、、からだの内側には、
まだまだそういう場所がたくさんありそう。

そういうひとつひとつを取り戻していくことで、
自分らしいこころとからだになっていくような気がします。

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