自然とつながる/草暦

冷え込んだ、とある冬のフライデー。
雪が降るかも?  という話を小耳に挟みつつ、撮影に向かいました。

ある方の季節の手仕事を追う取材で、今回で3度目になりますが、
この体験、個人的にもとてもうれしくて!
取材しつつも、かなりたのしませてもらっています。

これまで自分でも、梅仕事、味噌作り、野菜や果物を干す、ぬか漬けなど、
ごく簡単なものを、気がむいたときに試してきました。
でも、季節を通してとなると、これがなかなか、、、、
忙殺ということば通り、つい日々のせわしなさに追われてしまいます。
(いやしかし、忙殺って、、、書いてみるとこわいですね)

取材をすると、家でも実践したくなるという、
わかりやすい心理構造をもっているおかげで、
取材をなぞるように、季節の手仕事を試みていますが、
3回の取材を経て浮かんできたのは、
「これって、1年通して続けることに意味があるのかも、、、、」
という仮説。

もちろん、四季を通して完璧に、何から何までやりましょう! 
ということではなく、
たとえば季節に1つ、なにかしら手仕事をすることで、自然とつながる時間をつくる。
それを積み重ねていくと、少しずつ自然そのものと、
波長が合っていくのかなあと。

ひと昔前の日本では、季節の手仕事は日常に組み込まれ、
当然行われるものだった、とするなら、
無意識の部分に「自然とつながる」時間が組み込まれていた、
ともいえます。
無意識下に「自然とつながる」感覚があるかないかでは、
行動・言動にも大きな違いが出てくるはず、、、。

つながる感覚をキープするには、1年を通して「続ける」というのも、
大切なポイントかな、とも思いました。
続けることでしか得られない魔法というのは、
呼吸を続けているなかでも、つくづく実感しています。

言葉にできる、わかりやすい効果と、
目に見えない、言葉にできない面での効果と。

ふだん、石田紀佳さんがつくっている草暦を愛用していますが、
手仕事する時間なんてない!という方には、こちらがおすすめ。

グレゴリオな1年・12か月の日常で、旧暦を通して季節に意識を向けることで、
自然と波長を合わせるクセがつきます。

こちらの記事が載る雑誌は、年始早々に発売するのかな。
ここでもまた、ご紹介しますね。