中心を感じる

わたしが勉強している整体ではよく、
「中心」という言葉が出てきます。

中心をとらえる、
中心を感じる、
中心にあてる、
中心に戻す、、、

主観的で感覚的ないいまわしいですが、
日本人のマインドを持つ方なら(外国の方でも)、
理解されるんじゃないかなあと思います。

「中心を感じる」練習は、日常のいろんな場面でできます。
中心を感じられるかどうか、は、
左右差に感じられるかどうか、の練習でもあります。

立っているとき、座っているとき、
料理をしているとき、歩いているとき、、、

ほとんどの人の体は左右差があります。
あらためて姿勢に意識を向けてみると、
自分の体のクセや傾向がよくわかるはず。
(もしもわからなかったら、ほんの1分、鼻から息をはいて整えると、
わかりやすくなると思います)

あるとき、トイレでちょっとした発見をしました!

洋式トイレの便器に座ったとき、ふと足の裏を意識したら、
足が少し外側にくりんと開いていて、小指からかかとにかけてのラインに
体重をかけていることに気づいたのです(!)

おそらくO脚も関係していると思いますが、
内転筋と呼ばれるももの内側に力がないため、
トイレに腰掛けて、ほっと力が抜けたとたん、足が外側に開き、
足の外側のラインで支える、というのがクセになっていたのかと、、、

整体では、力が中心に集まっていることが、いいとされています。
川をイメージするとわかりやすいですが、
大雨になると、キワが決壊して洪水になりますよね。

からだも同じで、疲れがたまると、力が外に流れる=決壊します。

たとえば、足が疲れると膝が開いてきてガニ股になるし、
腕が疲れると、左右の肩甲骨の間が広がって背中が丸くなり、
呼吸器へ、腰へと、不調が移っていきます。

整体では、この外に流れた力を、操法と呼ばれる施術や体操で中心に戻すのですが、
よし、この法則をトイレ時も取り入れよう! と、
便器に座ったとき、意識して、親指と親指のつけねあたりに、
重心をかけるようにしました。
すると、内ももにも力が入り、
からだの中心にきゅっと力が集まるのがわかります。

立っているとき、座っているときも同様にしてみると、
からだの中心に力が集まる感じが、とてもよくわかります。

今は意識して、親指と付け根あたりで地面を踏むようにしていますが、
そのうち、無意識でこれができるようになったら、
結果として、足の筋肉のつき具合も変わってくるんじゃないな、、、。

中心を意識する。
いつでもどこでもできるので、ぜひお試しを。