『大人のおしゃれ手帖 3月号』「揺らぐ心の整え方」の取材後日談、
2人めは、桜美林大学教授であり、臨床発達心理士でもある、
山口創(はじめ)先生です。
「ふれる」ことが、いかにこころとからだに影響を与えるか、
こころとからだのメカニズムについても、お聞きしました。
紙数の関係で書けなかった話を、少しさせていただきますね!
いわゆる五感とは、視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚をさしますが、
なかでも、触覚(=ふれる)は、占める割合がすごく大きいそう。
触覚がベース(土台)で、その上に4つの感覚がのっかっている、
ぐらいのイメージなのだとか。
人はふれることで、ものすごくたくさんのことを、
瞬時に判断しているようなのです。
わたしはてっきり、五感のなかでは視覚が70%ぐらいを占めているんじゃないか、
なんて思っていたので、ビックリ。
でも、整体の勉強をはじめてからというもの、手の感受性の重要性が、
からだ全体の感受性につながることを、練習を通して実感しているので、
ものすごく深く納得しました。
もうひとつおもしろかったのが、
日本人はずっと「ふれない」文化を大切にしてきた民族だというお話。
欧米人は、ハグしたり、ハイタッチしたり、キスしたり、というコミュニケーションを好み、
ことばのやりとりでも主語がはっきりしていますが、
日本人は、察したり、気配を読むという、少し距離感があるコミュニケーションが主で、
主語がなくても通じる言語を使います。
これまで、日本人の「ふれない」文化が成り立ってきたのは、
子ども時代に親子がしっかりとコミュニケーションをとったという
ベースがあってこそ、なのだとか。
べったり育児ともいわれましたが、
おんぶしたまま台所仕事や畑仕事をする、一緒に眠る、といったことで、
小さいうちに愛着関係を築いておくと、大人になってふれあわなくなっても、
わかりあったり、信頼しあうことができる。
でも、昨今は欧米型の個の生活スタイルが浸透してきて、
子どものころから「ふれない」→大人になっても「ふれない」という家庭が増えている。
ずっとふれてないのですから、そりゃコミュニケーションが足りなくなるのは当然です。
そんなわけで、大人になってから「ふれる」ことの重要性が、
ますます高まっているそうなのです。
今や、政治や文化といった社会背景から、食や生活、言語といった身近なことまで、
西洋の影響を受けてないものはないに等しいですが、
恩恵もあれば、弊害もあります。
早い/安い/便利、といった目先の利益だけじゃなく、
風土にあうか/こころやからだにあうか/自然かどうか、
といった、遠くを見る視点をもつこと、自分軸で取捨選択していくことが、
これからますます必要になってくるな、とも思いました。
本誌では、山口先生おすすめの、ふれるワークもご紹介していますので、
ぜひお試しくださいね!
写真は山口先生のご著書です。
左から、『人は皮膚から癒される』(草思社刊)、
『腸・皮膚・筋肉が心の不調を治す』(さくら舎刊)、
『からだとこころのコリをほぐそう―身体心理学入門』(川島書店刊)。
からだとこころの関係がわかりやすく説明されていて、
ガッテンポイント満載です!
◎出張! 呼吸レッスン@鳥取
2/12(日)米子deレッスン →キャンセルが1名でました。
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2/13(月)こころとからだをゆるめる 呼吸とごはんの会
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第1回 3/12(日) 12:30〜14:00
第2回 3/19(日) 12:30〜14:00
第3回 4/2 (日) 12:30〜14:00
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◎amine・ねじり靴下編みワークショップ
第5回 2/26(日)13:30〜16:30
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