少し前ですが、映画「彼らが本気で編むときは」

を見てきました。
「かもめ食堂」「めがね」で知られる荻上直子監督の最新作です。

最初、「編み物」ということばに反応したのですが、
大きなテーマは、LGBT、特にトランスジェンダーのこと、育児放棄、
あたらしい家族の形のことなど 。

 

生田斗真さん、桐谷健太さんほか、小池栄子さん、ミムラさん、

田中美佐子さん、昨年亡くなったりりィさんなど、

演者のみなさんの静かなトーンの演技がすばらしかった、、、。 

子役の柿原りんかさんの、純粋さと残酷さが共存する思春期女子のあの感じ、

切なくて愛おしくなりました。

 

ゲイのカップルの方の本を読んだり、実際にお目にかかったりする機会は、

今までもあって、子どもをもつ／もたないという話を聞いたりもして、

家族の形がどんどん多様化してきているのを肌で感じていました。

 

今回の作品でも、ひととき、あたらしい家族（つながり）の形が生まれ、

そこには問題もはらんではいるのですが、

実際、少子化に高齢化社会で、結婚する人・しない人がいて、、、という背景があるわけで、

血のつながりじゃない家族というのは、これから必然的に、

さまざまなパターンで、生まれてくるでしょうね。

 

「遠くの親戚より近くの他人」といいますが、

ひと昔前の隣組のようなつながりが、東京ほか、大きな都市でほんの少し生まれたら、

すごく豊かだなと思いますし、自分のまわりでは、少しずつ、でも確かに、

そんなつながりが増えてきいるのを感じます。

 

これから世はますます、激動の変革の波が、ざばんざばんと訪れるでしょうけれど、

どちらを選んでいいか、どちらにすすんでいいのか、わからなくなったら、

古い価値観や常識は横において、「いのち」を基準にしよう。

映画をみたあと、そんなふうに思いました。

 

はたして、みんなが何を編んでいるか、

編んだものは最後どうなるのか、も必見です（笑）

 

上映期間の最終週に焦って見に行ったのですが、

どうやら東京では、ＧＷ後に上映をはじめる映画館もあるみたい。

間に合う方はぜひ！

 

 

目黒通りのCLASAで開かれる夜フリマに参加します。
友人で冷えとりガールの、dansko荒井博子さん、イラストレーター平澤まりこさんと一緒に、

私物をいろいろお持ちします。

 

　4/28（金）19：00〜21：30

　お買い物しナイト「夜フリマ」＠CLASKA ３階

　→「アンナ＋まりこ＋ひい」名義で出店。くわしくはこちら